会報第4号発送のお知らせ

SPSC会報』第4号を6月25日に発行し、会員の皆様に発送しました。
なお、会報とともに、6月19日に発行されたブックレットNo.8『日々のみことばと祈り 後期 7月〜12月』もお送りしました。

7月1日〜12月31日までの記事が収載されていますので、日々のみことばの学びに役立てていただきたく願っています。

次回のブックレットシリーズは、『死とその後』(R・W・ケニョン編)を予定しています。その内容については、会報第4号で紹介していますので、そちらをごらんください。

 

 

『日々のみことばと祈り』について

『日々のみことばと祈り』(レグ・ラング著)について

本書は『みことばからの日々の瞑想と祈り』の題名で今をさかのぼる22年前、1992年11月に新教会文庫(これは林道夫さんの当時の出版活動の母体でした)から私が自費出版した2作目を書きなおしたものです。300部(無料頒布)つくり、いろいろな方に寄贈したので、お持ちの方もいるでしょう(1作目は同年4月発行の『夢日記』です、私は45歳でした)。

お持ちなら、比べてみれば、「ずいぶん変わったな」とわかるでしょう。体裁・組版も、激変していますが、内容も、すなわち、訳し方も変化しています。わたしの20年間の「進化?」がわかるかもしれません。さて、「この訳書を金丸道子姉にささげる」に関わることについてもここで述べておきましょう(同姉はさる4月29日朝7時に亡くなりました、享年85歳)。

初対面は私が静思社を初訪問した1989年(平成元年)1月です。それまでずっと静思社刊行の著作を読んでいましたが、柳瀬さんがどのような方か知りたくなり、年号も変わったのを良い機会として、新年早々、訪問したのでした。それ以来、新教会の教会活動にずっと関わってきましたので、私の新教会の教会歴は平成の年数とちょうど同じとなります。

さて、静思社には定年退職された金丸さんが出版活動のお手伝いによく見えていました。そのとき彼女は一目見て「この方は新教会でなくてはならない働きをする人だ」と感じた、と私にしばしば語っています。

さて、同年の秋にはジェネラルチャーチのヤンギー師が来日され、日本でのジェネラルチャーチの活動が始まりました。1990年キング主教が来日された時、多くの方が受洗されましたが、私もその一人です。1991年6月、私たち夫妻は金丸さんとともにジェネラル・アセンブリ(ミシガン湖畔、ミルウォーキーとシカゴの中間にあるケノーシャ大学で)に参加しました。その大会の前にフィラデルフィア郊外のブリン・アシンを訪れました。そのときの私たちのホームステイ先がアン・シネストヴェット邸でした。今はやりの「赤毛のアン」に家に似ていたのでしょう、金丸さんは「赤毛のアンの家のようだ」と言いました、しかし、「赤毛のアン」原題名も著者(モンゴメリですが、そのときはわからない)も知らないので、アンさんに通訳することは、どうしてもできませんでした。

私は1992年にヤンギー師(このとき私の家に泊まりました)と一緒に相馬を訪問しました。彼女とはこうした交流があったので当時手掛けていた訳書に献辞をささげることとしました。

この献辞をこのブックレットにも載せたい、と許可を得た電話が彼女との最後の話しとなりました。

(鈴木泰之)『SPSC会報』第4号に掲載

訳語・用語の研究ー「内部・外部」を意味する言葉について

「内部・外部」を意味する言葉について

スヴェーデンボリ著作の読者は「内的な」と「内なる」の言葉の区別をどう理解されているでしょうか? 柳瀬訳は英訳に基づいて厳密な使い分けをしています。スヴェーデンボリ出版でも厳密に使わけをしています。

スヴェーデンボリは「段階の相違」を表わすために三つの言葉を使用しています。その有名なものは「天的」「霊的」「自然的」の三段階です。ここでは内部と外部の三段階を述べます。

ものの内部にも外部にも三段階あり、平たく言えば内部に向かって①内側 ②内部 ③最内部があり、外部に向けても①外側 ②外部 ③最外部です。このままでもよいのですが、著作ではこれらを次の形容詞で訳してあります。
① 内的な(interior) ② 内なる(internus) ③ 最内部の(intimus)
① 外的な(exterior) ② 外なる(externus) ③ 最外部の(extremus)
英訳ではそれぞれ① interior ② internal ③ inmost と① exterior ② external ③ outmostです。

この違いのしっかり頭に入れて読めば、著作の理解が深まるかと思います。

なお、interior homoは「内的な人間(人)」、innternusは「内なる人」であり、この違いについては『天界の秘義』1594:5番をお読みください。1702:2番も参照。

よくつかわれる「内意」は原語で sensus internus であり、このままなら「内なる意味」ですが、これを簡略して「内意」と訳しています。

このような言葉が著作のどこに定義されているか、知りたいと思う読者が多いかと思います。それで現在、スヴェーデンボリ自身の定義による『用語集』に取り組んでいます。ある理由から来年にはぜひ出版したいと願っています。

(鈴木泰之)『SPSC会報』第4号に掲載

会報第4号を編集中です

ただいま会報第4号を編集中です。

今月の末くらいには、会員の皆様にお届けできる予定です。

また、小冊子シリーズのNo.7は、『日々のみことばと祈り 後期7月〜12月』を準備中です。順調にいけば、会報とともに発送できる見通しです。

なお、『日々のみことばと祈り』の内容は、スヴェーデンボリ出版のサイトで毎日、掲載していますので、日々の霊的な糧として、ご活用ください。