Bishopの訳語は?
私たちは「主教」 これは訳語というよりも用語、またラテン語でなく英語の問題です。 『コロニス』(『真のキリスト教の増補』)の17番に、人間に「頭」「身体」「足」があるように教会にも三つのものがあると書かれています。すなわち、Prima、Antistites、Faminesです。ジェネラルチャーチでもこれを取り入れており、それぞれ英語でBishop、Paster、Ministerとしています。
さてbishopは〖プロ〗監督、〖ギ正教・英国国教〗主教、〖カト〗司教…〖仏教〗僧正とあります。これ以外の新しい訳語をつくることも考えられますが、従来の訳語を使うのが普通でしょう。さて私たちはどの訳語を用いればよいでしょうか。もう少し説明すれば、プロテスタント教会では従来「監督」を使っていましたが、今では一部の派を除いて使われなくなりました。聖職者の間の階層制度をなくしたのが主な理由です。それで、牧師を任命できる権限としての監督はなくなり、今では聖職者会議の議長がその任にあたっているようです。
新教会は最初イギリスで発生したこともあって、そこでは英国国教会[聖公会]の様式を多々取り入れています。すなわち、ジェネラルチャーチでも祭壇を設け、ひざまずいて祈るなど行なっています。それで、その聖職者の名称としては「主教」がふさわしいものとなります。なお、司教はカトリックで使われている言葉なので、これとは別とした方がよいでしょう。
(このことはここで出版する『新教会の特殊性』の著者デ・チャームズ主教の「主教」について説明しておくのがよいと思ったからです、なお日本でジェネラルチャーチが広まったのは「アルカナ出版」が設立されてから1990年に6代目のキング主教が来日したあたりからです)
Swedenborgの名前は?スヴェーデンボリ
従来、スウェーデンボルグが使われていました(今でも)。だれが、いつ使い始めたか、私は知りません。ただ、その根拠は「英語読み」からでしょう。というのは、ヨーロッパ言語では「w」は通常「ヴ」と発音するからです。それで国名スウェーデンは正しく発音すればスヴェーデンです。 さて、地名や人名は現地音で現わすようになって久しいです、例えば地名「ヴェニス」は「ヴェネツィア」、人名「モハメッド」は「ムハンマド」などなど。
(鈴木泰之)『SPSC会報』第7号に掲載